クラニオ(頭蓋仙骨療法)とは①。エビデンス。自律神経を整え、内側の細胞から健康に。
こんばんは!
健康を愛する理学療法士でございます!
本日は、
について学んだことを書かせていただきたいと思います!✨
この言葉はあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、頭蓋骨や仙骨周囲へアプローチします。
そして、脳脊髄液の循環を促すことで、自律神経などにアプローチ出来ると言われている介入方法です!
したがって、これは驚きかもですが
・肩こり
・不眠
・頭痛やめまい
・便秘や下痢
・アレルギー、花粉症
などなど慢性的な症状にも効果を発揮するということです(^^)
※以下に詳しく書きます。
筋肉ではなく、硬膜や蝶形骨に対する介入により、脳脊髄液の流れを変化させる。
という介入のため本当に多様な症状に効果があるみたいです!
興味のある方は是非ご覧になられてください(o^^o)
- クラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)とは?
- 肺ではない、一次呼吸とは?
- 頭蓋仙骨と体全体の機能の繋がり
- クラニオのエビデンスについて。
- 自律神経とは?
- クラニオセイクラルの魅力。
- クラニオの適応症状
- 頭蓋仙骨療法の禁忌(出来ない人)
クラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)とは?
アメリカの医師が1870年代に提唱した、自然治癒力を向上させるオステオパシーという手技の一つです。
これは、アロマテラピーのように【自然療法】であり、医療行為ではありません。
オステオパシーの一種で、主に頭蓋骨から骨盤を軽く触れる手技によって脳脊髄液の循環リズムを整え神経中枢に働きかけることができます!
それによって人間(患者さん)の自律神経を整えることが出来ると言われています!
J.E.アプレジャーDOがクラニオについて言うには、
「私たち一人ひとりの中に、内なるお医者さんである[もうひとりのあなた]がいて、自分の健康問題の答えを知っています。
クラニオセイクラルセラピーが有益でないケースはほとんどない(新しい出血以外) というのが私の意見です。
クラニオセイクラルセラピーはあらゆるレベルで体液の動きや流れを改善します。
頭蓋骨の動きのばらつきや脳脊髄液の循環不良は、自律神経失調症、めまい、心身の不調など多くの疾患に影響しています。
また、後頭骨と側頭骨の隙間にある頚静脈孔迷走神経も通る)が圧迫されると、偏頭痛や内臓の不調の原因になります。」
とのこと💡
完全に、東洋医学的なアプローチですね!
この現象を説明するには、「半閉鎖的な体液水圧システム」が説明モデルとしてあるそう。
クラニオが効果を発揮するのは、
【脳脊髄液の量の変化→頭蓋の骨の動きを引き起こす。
その結果クラニオセイクラル・リズムという一時呼吸の流れを生み出す】
という流れからです!
、、、よく分かりませんよね。笑
一次呼吸という、頭蓋骨の動きから理解してもらえればそれで良いです😁
肺ではない、一次呼吸とは?
これは、「呼吸を止めたとしても続いている、脳脊髄液の循環を示す頭蓋骨の動きのこと」です!
頭蓋骨の動きは私たちが生まれてから、死ぬまで呼吸よりも続いていると言われています。
生まれたばかりの赤ちゃんは、頭蓋骨の縫合が固まってないので頭蓋骨がボコボコと凹んだりするみたいですよ(^^;)
この頭蓋骨の動きを
【一次呼吸=クラニオセイクラル・リズム】と呼んでいます^ ^
私たちの普通にしている呼吸とは別のリズムで、頭蓋骨が動いているんです!
だいたい、1分間に大体6〜12回のサイクルです。
クラニオを習習得したり学んでいくと、触診によってこの呼吸を体全体で感じることが出来ます!
大人の頭蓋骨は硬くて動かないものと思っている人が多いと思います。
が、実は23個の骨の縫合部分が1分間に6~12回のリズムでわずかに動いているんです!
間違えないで欲しいのが、「関節ではなく、縫合」です。
こんなやつです!
ちなみにですが、赤ちゃんの頃は大泉門と小泉門はまだ閉鎖していないと言います。
なので、頭の一部がヘコんだり出たりを繰り返しているそうですよ、、、😴
頭蓋骨の中には硬膜という密閉性の膜があり、この中に脳脊髄液という透明な液体が入っています。
(詳しくいうと、軟膜とくも膜という膜の中の「クモ膜下腔」に流れています。)
硬膜は、脳から背骨を通って仙骨(骨盤のまん中の骨)まで脊髄神経全体を覆っており、
脳脊髄液が脳から仙骨まで循環し栄養をしています。
頭蓋仙骨と体全体の機能の繋がり
脳への血液供給改善
医療系の職業につかれた方は学んだと思いますが、脳の血流量は基本的には一定です。
一般人は、運動したり姿勢を変えただけで脳血流量は大きくは変化しないようになってます。
通常、頭蓋骨の解放(リリース)は、脳の動静脈の多くの出入り口に余裕を与える良い効果があると言われています(o^^o)
クラニオ自体は脳脊髄液の循環を促すことですが、それに伴う血管などへの影響も大きいようです!
具体的にいうと、蝶形骨がとても大切な骨になります。
トルコ鞍を囲むウィリス動脈輪と呼ばれる輪の形をした血管と相互に連結し、一体化しています。
○前頭骨、側頭骨、頭頂骨を解放すると、それらの骨に囲まれた【蝶形骨】に余裕が出来る。
⬇︎
○頭蓋骨と髄膜の自動性と可動性を促しながら、頭蓋骨の自然な動きを回復・改善する。
⬇︎
○この動きが頭蓋底の柔軟性を保ち、トルコ鞍の周りにある血管の流れを良好にしてくれる。
⬇︎
○血管の柔軟性の向上、栄養が脳を中心として体に行き渡ることで身体的な不調の改善に役立つ。
というメカニズムがあるとされています(o^^o)
【自律神経のバランスを取る】という効果もありますが、これは以下の項で!
クラニオのエビデンスについて。
私が学んだ印象としては、
一つの手技であり、見た目が大きく変わるわけではないので自身の感覚を頼りにする場面がとても多いかなと思いました。
頭蓋骨の動きを触知することによって、評価と治療前後で動きがどう変わったかを感じ取らないといけません。
筋骨格系の治療とは違い、訓練を繰り返さないと変化を感じ取りにくい部分ではあります。
なので、先程も申し上げましたが
【頭蓋仙骨療法は、かなり東洋医学的な側面も強い】気がしています!
※東洋医学と西洋医学の違いは、以下の記事を参照してください⬇︎
・調和、共鳴、同調、傾聴
・体内エネルギー
・宇宙レベルでのリズム
・スピリチュアルな経験
といった言葉もあり、全てがエビデンスで解明できない部分があるような気がします。
しかし、「タッチセラピーを積極的に実施するという根拠は90以上の研究によって立証されている。」そうですね!
頭蓋骨をリリースする根拠
頭蓋骨は、リリース(解放)されるとその下の脳の組織がストレッチされます!
例に挙げていうと、前頭骨と頭頂骨をリリースすると、その下にある大脳鎌が同時にストレッチされます。
ちなみに、 大脳鎌は脳みそを右半球と左半球に分けている組織です。
このようにストレッチすることで、膜が柔軟性を取り戻し流れる液がスムーズになるという理論な訳です。
自律神経とは?
心臓の動きや血流など、自分の意志では動かすことの出来ない人間の仕組みを支配している神経です!
「自」分を「律」している神経ですので、全身の機能を自動的に調節してくれてるんですね(^ ^)
なので、私たちは意識的に心臓を早く動かしたりは出来ないし、冷えてるからといって血流をよく出来ないわけです!
また、人間1人の血管の総長は「地球2周分」と言われていますが、自律神経の長さはその何倍もあると言われているんです!
そりゃあ乱れたら大変ですね、、、(°_°)
先ほども書きましたが、クラニオセイクラルは自律神経系のバランスを取る事ができると考えられています(^^)
自律神経には、
・交感神経
・副交感神経
・社会神経(最近言われ始めた)
の3種類があります!
このバランスがとっても大事なんです!
ちなみに、社会神経系とは【脳神経の5.7.9.10.11】で成り立っています!
具体的には、
・表情(5.三叉神経)
・表情筋全て(7.顔面神経)
・声のイントネーション(9.舌咽神経、10.迷走神経)
・心臓と肺(10.迷走神経)
・頭と首の動き(11.副神経)
です!
これは他者との社会的接触や共感を持った結びつきに大切な役割を果たすそう。
この辺は、自律神経の記事にて詳しいことを書きたいと思います。
クラニオセイクラルの魅力。
なんといっても
【脳脊髄液にアプローチし、自律神経を整えることが出来る!】
事ではないかと私は思います。
ストレスなんかは外傷(交通事故や怪我)以外では全ての病気に関わっているんじゃないかと思います。
自律神経というのは、基本的に心臓や汗など自分ではコントロールできない部分を司っている神経です。
なので、それを整えられたらどんなに良いかと前々から思っていました( ̄▽ ̄)笑
クラニオの適応症状
・うつ症状
・体がだるい
・動悸や息切れ
・妊娠初期、出産後
・生理痛
などなど、めちゃくちゃ適応があります(^^)
私が見た書籍には、
・燃え尽き症候群症候群
・ダウン症
・運動障害
・歯ぎしり
・不安、パニック、無関心
などにも適応ということで、もはや何にでも適応するなと思いました。笑
頭蓋仙骨療法の禁忌(出来ない人)
・急性炎症
・深刻な、あるいは開いている頭の傷
・心臓発作、脳卒中の急性期
・ウィリス動脈輪周囲の血管領域の動脈瘤(蝶形骨の周りを通っているため)
と言われています。
脳血管疾患がある方や、頭に外傷がある方は一度クラニオセラピストに聞いてみると良いと思います!