パーキンソン病①。四大症状や原因。リハビリや注意点、エビデンス治療を!
こんばんは!
健康オタクの理学療法士です!
今回は[パーキンソン病(Perkinson Disease,PDとも)]をテーマにお話ししていきたいと思います!
この病気は神経変性疾患と言われており、脳の神経が変性(正常な機能が失われていく)していく病気です。
また、進行性の疾患としても知られており、一度発症すると徐々に症状は進行していき悪くなっていくことがほとんどです。
進行性の疾患なので、リハビリを行う側としては【目標設定】が特に難しいところです。
しかし、ご本人様や御家族さんとも話し合って一緒に目標に向かってリハビリしていきたいですね。
適切な関わりをしていくことで、症状悪化の予防であったり安全な生活を行う手助けをすることは可能です。
このパーキンソン病と間違えられるものに、
(似た症状を示すもの。脳梗塞等で生じる脳血管性、薬の副作用による薬物性等)もあります。
しかし、今回の記事では
【パーキンソン病】
に焦点を当てて話していきます!!!
今回はパーキンソン病の
〇一般的に言われている症状
〇発症の要因
〇具体的な評価や治療方法
〇ご家族さんの介護する際の注意点
(セラピストとしては指導方法)
等についてお話ししたいなと思っています!!!!
リハビリをする理学療法士・作業療法士の方々にも、パーキンソン病を詳しく知らない方々にもお役に立てる内容となれば幸いです(^^)
パーキンソン病とは。
この病気は、ストレスや老化や遺伝性であったり原因は様々あると言われておりますが、その中で体の変化で言うと
2.細胞封入体レビー小体の多発
によって発症すると言われています。
ちなみに、レビー小体なんかは認知症でもおなじみの場所ですね。
このレビー小体型認知症は
【幻視】
【認知機能の変動】
【睡眠障害】
が特徴的と言われています。
また先ほど申し上げた黒質では、
【ドーパミン】
と言われるホルモンが関係しています!
専門的なことですと、大脳基底核の淡蒼球であったり視床下核であったりと抑制系ニューロンの働きが関わっています。
この働きが破綻することによって、ドーパミンの量が減少しパーキンソン病は発症すると言われています。
ドーパミンという名前は皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか?
ドーパミンとは
ドーパミンは脳の神経伝達物質で、専門的にはアドレナリン・ノルアドレナリンの前駆体となっています。
また、
「快感や多幸感を得る」
「意欲を作ったり感じたりする」
「運動調節に関連する」
といった機能を担う脳内ホルモンのひとつです。
【脳内麻薬】なんて言われ方もしてますよね(._.)
・発症しやすい年齢
基本的に50歳以上で起こると言われています。
しかし、40代でも発症することもあります。
これを、若年性パーキンソン病と言い、こちらの方が症状が重い傾向にあるとされています。
・発症しやすい性別
特になく、男女で大きく差はありません。
・発症すると出現する症状
パーキンソン病に特有の症状が現れ(姿勢や歩行の障害など。この後さらに詳しく述べます。)、日常生活を行う際の妨げとなります。
・発症の要因
発症の要因や原因は【明確には分かっていない】と言われています。
なので、パーキンソン病は国の特定難病に指定されています。
*しかし個人的には、パーキンソン病になりやすい人は存在すると思います。
パーキンソン病の文献などを見ると、
・高齢であること
・農村部で働く人(農薬が要因の一つとしている文献もあり。)
が一つのリスクとして影響を与えている可能性がある。
と記載しているものもあります。
また、ドーパミンの減少が要因となって発症するのであれば、
【やる気や集中力の増加や活力などの増加でドーパミンを増やすこと】
で予防に繋がるのではないか、とも私は思っています。
そのような文献があるわけではないので根拠があるかと言われたら微妙なのですが、、、
知識に基づいた予測なので、適当に何かをするよりは良いのではと思っています。
そこで食事であったり運動であったりと日常生活が関係してくるんですね!!
*体冷やしていませんか?
また、パーキンソン病では特有の症状が出現すると言われています。
以下に大きく四大症状と挙げられるものを書いていきたいと思います。
パーキンソン病に特異的な四大症状
参考サイト様:hongkongryuhoujyoka.com
・静止時振戦
これはじっとしている時に生じる細かい震えのことですね。
最初は片側から出てきて、両側へ移行していくものとされています!!!
・固縮
筋肉や関節が固くなることです。
筋トレや運動をした後の凝り固まったものとは全くの別物です!!!!
※パーキンソン病では歯車様固縮(ガッガッガッと抵抗が断続的なもの)
脳血管性パーキソニズムでは鉛管様固縮(グニャーッとゆっくり曲がっていく)
が多いとされています!!!
・無動、動作緩慢
単純に動きが遅くなる。声が小さくなる。
・姿勢反応障害
立ったままの姿勢を保てなくなる。
の四つです。
パーキンソン病は一般的に以下のようになることが多いと言われています。
*横から見た姿勢(矢状面)
・前かがみで視線は下を向く。(姿勢が悪くなる。猫背で手に力が入る。)
⇩
これにより肺が広がりにくく(胸郭の可動性低下)なり呼吸機能が低下することもあります。
・腕は曲がっており、歩く際には腕の振りが小さい。(バランスを取れない)
・小刻みに歩く。(足が上手に出ない。)
・歩く際どんどんスピードが上がり、前に突っ込みそうになる。(突進現象)
また専門的にはなりますが他にも、
・頻尿(自律神経障害による)
・二重課題(dual task)遂行能力の低下(歩いてる最中に計算問題や会話をすると転びやすくなる。など)
・リズム形成能力の低下。
・すくみ足(歩くときの一歩目が出にくい。一歩出てしまうと動きやすくなることも多い。)
・on-off現象。(薬と関係なく日内変動により症状が出たり止まったりすること。)
・wearing-off現象。(進行するにしたがって、薬の効かない時間帯に症状の悪化が現れること。)
・自律神経障害(起立性低血圧と言って、立つと急激に血圧が下がることが起こりやすい等。)
・呼吸障害(姿勢のとこで上記に記述。)
・認知症
などが見られることがあります!
家族さんの介護、介助や注意点などは②を!
ではまた(*^^*)